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プレー前の状況

- 赤チーム陣地で黄色チームがマンマークでプレス
- ボール保持者は左にパスコースがあるが、体は右を向いている
- 赤チーム左サイドの選手に対して黄色チーム選手が距離を詰める
- ボール保持者の直近のマーカーの重心はニュートラル
プレー内容の整理

オフェンスの動き(赤チーム)
- ボール保持者はボールを右側にさらし、体も右向き
ディフェンスの動き(黄色チーム)
- 保持者直近のマーカーは左にサイドステップをしながら、右足に重心が残っている

オフェンスの動き(赤チーム)
- ボール保持者が両足ジャンプでDFと正対
ディフェンスの動き(黄色チーム)
- 保持者直近のマーカーの重心はニュートラル

オフェンス(赤チーム)
- 3番が中央に移動する
- 右サイド大外の選手が下りる
ディフェンス(黄色チーム)
- 9番は赤チーム3番についていく

オフェンス(赤チーム)
- 14番がフリーでパスを受ける
- 他の3選手は前に移動する動き
ディフェンス(黄色チーム)
- プレスをしていた3選手は全員後ろ重心になる
プレー内容の考察
赤チームは押し込まれている状況で、ボール保持者は左右にパスを出すこともできますが、黄色チームのプレスにはめられる可能性が高いです。
ボール保持者は右に体が向いていましたが、ジャンプを挟むことで重心ニュートラルにしてDFに正対します。これによって直近のDFの動きは止まり、時間を作ることができました。
その間に右サイドでは赤チーム選手の上がる動きと下がる動きによりスペースができ、そこにボールが入ります。
顔を上げてボールを持つことができたため、プレスは無効化されビルドアップに成功しました。
このプレーから学べること
正対を意識して動画を見返してもらうと、直近のDFは金縛りにあったように動きが止まります。 DFからすると右サイドへのパスが濃厚という状況で、左右のドリブルとパスの4つの選択肢が急浮上したことが理由として考えられます。 「正対を作れている場面でDFはどういう動きをしているか」、「正対を挟めば状況が好転する可能性はあったか」といった観点で自分の動画を見返すと正対への理解が深まると思います。 なお、正対は蹴球計画が提唱した概念です。分量は多いですが、気になった方はこちらの記事も参考にして理解を深めてください。
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