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プレー前の状況

- ボール保持者の直近DFの背後(左サイド)にはスペースがある
- 黄色チームのディフェンスは3枚が並んでいる
- ディフェンス(黄色6番)は中央に絞りながら、対角へのパスコースを警戒している
プレー内容の整理

オフェンスの動き(赤チーム)
- ボール保持者は、体の向きと視線を対角に向けている
- 前方の味方選手は左サイドの前方のスペースに抜ける動作を開始
ディフェンスの動き(黄色チーム)
- 3人のディフェンダーの重心はニュートラル

オフェンスの動き(赤チーム)
- パスの出し手の体の向きと視線は対角方向
- 浮き球でパス
- パスを出したのは動き出しの0.3秒後
ディフェンスの動き(黄色チーム)
- ボール保持者の直前の2人のDFはキックモーション時点で重心はニュートラル
プレー内容の考察
左のスペースに対して直前のマーカーを無力化できたことで、パスが通ったと考えられます。
1つ目は視線と体の向きのフェイクです。ボール保持者の直前の2人のDFはパス直前まで重心が動いていません。サイドか縦かをギリギリまで判断できなかったものと考えられます。またパスが浮き球であったことも対応を難しくしています。
2つ目は連携の速さです。動き出しから素早くパスが供給されています。このタイミングが遅れるほど、気配を察知してパスコースにケアできる可能性が高まります。なお、動き出しから0.3秒でパスを出しています。事前の約束があったと考えられます。
このプレーから学べること
パスコースを読まれないインサイドキックはかかとを押し出さず、膝を伸展させながら、やや外側から回すように蹴るイメージです。パター式インサイドキックとの対比で、蹴球計画が詳細に解説をしていますので原理を理解するとともに、ご自身のプレーを映像でチェックするとよいと思います。
動き出しとパスのタイミングは早く、事前の約束があったと考えられます。味方の動き出しからパスまで0.3秒でした。自分のプレー動画を見る際に、味方の動き出しからどれくらいの時間間隔でパスが出せているかを確認してみると良いと思います。
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