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プレー前の状況
- 自陣深い位置でボール保持
- 赤チーム選手は自陣に3名
- 黄色チームの中央の選手は後方に下がる
- 赤チーム左サイドへのパスコースは閉じる
プレー内容の整理
オフェンスの動き（赤チーム）
- ボール保持者は直近のマーカーに正対
- フェイクで縦方向に仕掛けるステップ
ディフェンスの動き（黄色チーム）
- 直近のマーカーは一歩後退
オフェンスの動き（赤チーム）
- ボール保持者は再度フェイクで縦方向に仕掛けるステップ
- 左サイドの選手は下りる動き
ディフェンスの動き（黄色チーム）
- 直近のマーカーは一歩後退
- 中央の選手はボール保持者を注視しながら下がる
オフェンスの動き（赤チーム）
- 左に方向転換しパスを選択
オフェンスの動き（赤チーム）
- 左サイド選手が前向きでボール保持
ディフェンスの動き（黄色チーム）
- 前線2名の選手は後ろに下がる
プレー内容の考察
右サイドの赤チームボール保持者が正対状態で縦方向へのフェイクを入れたドリブルにより、直近のマーカーはじりじりと後退しています。
ラインが下がると、左サイド選手が下がる時間が生まれ、パスコースができます。
左サイドの選手が前を向いてボールを持つことでプレスが解除され、ビルドアップに成功します。
正対は相手に4つの選択肢（左右のドリブルとパス）を強いるため、相手を静止させます。また、今回のように相手に向かっていく方向にドリブルすると、守備者は下がっていきます。
このプレーから学べること
今回のように正対状態を作り相手に向かっていくドリブルで相手を押し下げることを、蹴球計画は主導正対という概念でまとめています。こちらの記事も読んでみるとより理解が深まると思います。
なお、今回はラインを押し下げること自体が主目的のように見えますが、主導正対の状態を作れるとドリブルやパスのチャンスになります。DFは静止して腰を落としている状態に比べ、後ろに下がっている最中は左右の動きを取りづらくなるためです。
自分のドリブルの動画を見返す際に、「正対状態を作れているか」「相手を押し込めているか」「相手が下がっている時にドリブルやパスを仕掛けられているか」という観点で確認すると、プレーの幅が広がると思います。
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