コンパクトなシュートモーションでブロックをかわす

プレー前の状況

• ボール保持者はカットインで中に切り込む
• ディフェンダーがブロックに寄せている

プレー内容の整理

オフェンスの動き（赤チーム）

• 蹴り足を最も引き上げた時点でも、上半身はまっすぐな姿勢を保っている

ディフェンスの動き（黄色チーム）

• ディフェンダーはシュートブロックに向かっている

オフェンスの動き（赤チーム）

• 直近のマーカーの左側を抜けるコースでシュートしている

プレー内容の考察

このシュートでは、上半身が倒れず、大きく振りかぶる動作もなく、全体としてコンパクトなシュートモーションになっています。
その結果、ディフェンダーのシュートブロックが間に合っていません。

このプレーから学べること

モーションが小さいほど、ディフェンダーやキーパーの反応は遅れやすくなります。動画を見てもらうとわかりますが、モーションが小さいにもかかわらず、シュートスピードも十分に出ています。

こうした小さなモーションは「楔（くさび）形」という概念で整理されています（蹴球計画）。

動作としての特徴は、例えば次のような点です。

• 上半身の反りが小さい（ほとんど見られない）
• 腕の振りが小さい
• キック後に軽く跳ねるような動きがある

もちろん、これらすべてが常に揃うわけではありませんが、こういったポイントに注目して自分のシュートモーションを見直してみると、改善のヒントが見つかると思います。